愛知県・50代・男性
愛知県・50代・男性
短歌を始めたきっかけを教えてください。
妻が急逝した翌年の結婚記念日のことです。幼い子供たちとお祝いをした後に、ふと短歌を作ったのがきっかけでした。それまでは短歌を読むことすら稀でしたが、その一首が「短歌は内心を素直に伝えられる素敵な手段だ」ということを気づかせてくれました。
幻桃短歌会に入会したきっかけを教えてください。
しばらくは独学で短歌を詠んでいましたが、もう少し上手になりたいと思い、歌人の荻原裕幸氏らが講師を務める「NHK文化センター名古屋教室」に通い始めました。そこに幻桃の方もたくさんいたのです。仕事を再開して忙しくなり、教室は半年ほどで辞めることになったのですが、その時に幻桃に誘っていただきました。
入会して良かったと感じることはありますか?
二ヶ月に一回は必ず十首の歌を詠む機会が強制的に来るところですね(笑)。締め切りに追われて無理やり捻り出した歌も、後で見直すと意外と良い歌だったりするのが面白いところです。
短歌を続けてきて、ご自身の中で変化したことはありますか?
妻を亡くしてからしばらくは、いわゆる挽歌ばかり詠んでいました。その頃、短歌の聖地でもある中華料理店「平和園」で、たまたま歌人の佐佐木頼綱先生にお会いする機会があり、自作の歌を見ていただいたことがあります。細かなフレーズは忘れてしまいましたが、「歌を詠むことで、悲しみや寂しさが昇華されるのかもしれない」というお言葉が印象に残っています。
それから二年くらいして、挽歌だけでなく色々な歌が詠めるようになりました。もしかしたら、何かが昇華されたのかもしれません。
自薦の一首をお聞かせください。
年取らぬ妻と一つずつ年をとる親子で祝う結婚記念日
短歌を始めた日に詠んだ、最初の一首です。それほど凝った歌ではありませんが、読むたびに当時のことを思い出します。
短歌に興味を持っている方へ、一言お願いします。
短歌を文学と捉え過ぎてしまうと、上手く詠まなければと身構えてしまいます。でも、日記やSNSへの投稿のように、気軽に詠んでみるのも悪くないと思います。